大好きなルーシー・リーの作る器は、色も形もすてき過ぎて、どれも欲しくなります。美術館のガラス越しには見たことがありますが、実際手に取ったらどんな感じなのでしょう。
重さ、マットやツヤの釉薬の触感、高台の作り、薄く挽いたもののエッジの様子、溶岩釉薬のでこぼこの感じ。
カップは器として使ってみたいし、唇が当たるとどんな感じなんだろうか、この大きな鉢は何を入れたら似合うのかな…と、考えたらキリがないくらい「ルーシー・リーの楽しみ方」が浮かびます。
美術館の展示品は、絵画や彫刻ではその考えに至りません。器は、使う楽しみがあって、人の暮らしに近いところがいいなぁと思います。

ルーシー・リーが暮らした家の食器棚を見てみたいです。こんな素敵な器を作る彼女は、普段どんな器で食事をしていたのでしょう。お気に入りのティーカップはどんな器だったのか。紅茶の色が映えるよう、中は白に違いない、と勝手に想像しています。
自分の作品以外に、誰のどんな器を使っていたのか。ルーシー・リーに限らず、私はいろんな人の「普段の暮らし」に興味があります。この偉大な人物の日常を支えている器たちはどんなものなのか。私の好きな人たちの食器棚と本棚とを知りたいです。
どこかの美術館さん、「あの人の食器棚と本棚」展を企画してください。きっとたくさんの「へぇ〜〜!」があって、大入りだと思いますよ。(たぶん)
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