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ペリカンポットの秘密

短大の美術科時代、1年生は基礎実習。2年になってから陶芸コースになり粘土を触ることができました。


その時の先生はおもしろい先生で、まず菊練りのやり方、電気ろくろの基本、高台削り、板皿、ハンドル付け、大皿、急須、徳利、と基本中の基本だけ教えてくれました。あとは習うより慣れろ的な指導で、私が細かいことを聞くと「そんなこと俺に聞くな、」と言われたことは今でもしっかり覚えています。


初めて急須やポットなどを教えてもらった時のことをとてもよく覚えています。

・急須にはハンドルの付け方で右利き用を左利き用がある。

・急須のハンドルは90度より内側に。

・注ぎ口は下からついていた方が少し傾けただけで中の水がスルスルと出てくる。

・中の穴はいっぱいあったほうがお茶葉が詰まりにくい。

・口の位置が蓋より下にあるといっぱい入れた時に口の位置で水がこぼれてしまうので口の位置は蓋より上が好ましい。等々。


それらを考えて初めて急須を作った時、ほぼ今の形になっていました。



フグのようだとか、ペリカン急須ね、と言われたこともあります。お客様から、丸い形の方が紅茶を入れた時に中でお茶葉がよく開くから丸い形がいいのよ、とアドバイスされたこともあります。


なんにせよ細かいことが苦手で大きく大きく作ってしまうせいもあるので、ドーンとした注ができてしまうのです。使うとわかるのですが、結構使いやすいんですよ。

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